研究概要
ノエビアグループと立命館大学教授久保幹は、土壌肥沃度を示す指標(SOFIX)を利用することにより、オーガニック栽培された薬用植物の収穫量と、植物中の特定有用成分の量を増やせることを9月28日、明らかにした。
この研究を行っているのは、ノエビアグループの自社農園「北海道暑寒別岳パイロットファーム」。
今回の研究では、婦人病の漢方薬として用いられるホッカイトウキが使用された。土壌肥沃度を高めることで、主要な有用成分であるリグスチリドと、ブチリデンフタリドの含有量や収穫量が増加。今後、高品質な農作物を、安定的に生産することができると期待される。
ノエビアグループはこれまで、自然派、オーガニック化粧品の開発、研究を行ってきた。環境重視と自然志向の高まりにより、オーガニック化粧品へのニーズは急速に拡大している。
今回の成果は、植物素材の栽培に有効なSOFIXに基づいて、有機圃場の環境を改良する他、オーガニック栽培の品質改良にも役立てられる。
土壌肥沃度とは
土壌の持つ、植物の生育を助ける力の指標が土壌肥沃度。農作物が育つ上で必要な栄養素や土壌有機物の量、土壌pH、水はけ、微生物の豊かさ、表土の深さなどが、総合的に関係している。
北海道暑寒別岳パイロットファーム
2005年からノエビアグループが運営する、「北海道暑寒別岳パイロットファーム」は、有機JAS認証(有機農産物)を取得する農場。2014年から本格的なオーガニック栽培を実施している。
(画像はプレスリリースより)

ノエビアグループ、立命館大学プレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/112487